英特殊部隊SASが、ウィリアムズ王子の安全の為に派遣

ミリタリーブログサポートチーム

2012年02月27日 16:53

英紙・Daily Mail (電子版) は 26日、英国とアルゼンチンの間でフォークランドを巡る緊張が高まる中、英国の特殊部隊のチームが 今月初めに南大西洋・フォークランド諸島に空軍のパイロットとして派遣されているウィリアムズ王子 (Duke of Cambridge:ケンブリッジ公爵ウィリアム王子) の身の安全の為に取り組む、と報じた。紙面では、直接的にウィリアム王子の身辺警護を受け持つわけではない、ともしている。

記事では、SAS (Special Air Service:英国陸軍・特殊空挺部隊) と SBS (Special Boat Service:英国海兵隊・特殊舟艇隊) から構成される少なくとも 20名 の隊員らが現地での偵察と調査、即応のために南大西洋諸島で展開。諜報機関 専門家 によると、ウィリアム王子は 1982年 のフォークランド紛争の際に、自身と同じくヘリコプターのパイロットとして従軍経験を持つアンドリュー王子を叔父に持っていることからも、その身に危険が及ぶことを指摘。特殊部隊らは、ウィリアム王子が島々へ到着する前に、周辺一帯の大規模な偵察・調査活動を実施している。

当のウィリアム王子は、RAF (Royal Air Force:英国空軍) 捜索救助部隊のヘリコプターパイロットとして 6週間 の任務に就く間、RMP (Royal Military Police) を含めた複数の兵士らが、日夜その身辺警護に当たっている。

アフガニスタンや東アフリカ、中東などの戦争・紛争地域をはじめ、英国内でもロンドン五輪での警備任務で引っ張りだこの英国・特殊部隊だが、王子がフォークランド付近での任務から解かれるまでの間、SAS と SBS のチームに限っては、この地に踏み止まることが予想されている。

Dily Mail 2012/02/26
Photo from MoD UK.
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