カナダ、F-35 導入の見直しを検討か

ミリタリーブログサポートチーム

2012年03月14日 12:54

カナダが F-35 の購入計画について見直しの検討を始めた。
Defense News が 13日 に報じたところによると、F-35 計画の導入に積極的な姿勢で知られる Julian Fantino 加国防副大臣は 13日、数十億ドルにものぼる戦闘機購入計画の取り消しについて言及。下院軍事委員会 (HCDC : House of Commons Defence Committee) の席で、カナダは計画から手を引く可能性を疑ったことが無かったとし、カナダ政府による購入の約束は残していると発言するも、カナダのメディアでは、契約書にサインしていないと報じている模様。

JSF (Joint Strike Fighter:次世代主力戦闘機) として開発が進められた F-35 は、米空軍と日本を含めた 11 の同盟国での導入が予定されている多国籍に跨った防空計画。コスト高の影響と、開発遅延によって各国の導入において暗雲が掛かった様相となっている。日本の防衛省では、F-35調達に関する契約の最終判断は 6月 までにおこなうことで現在調整がおこなわれている。

カナダ政府では、65機 の F-35 調達のために 85億 加ドル を、また追加で耐用年数のメンテナンス費用として 75億 加ドル の予算を計上。先月 Stephen Harper 加首相は、国防支出削減の観点から F-35 の調達数を削減する可能性に言及している。

Defense News 2012/03/13
Photo: F-35A from Lockheed Martin Official flickr
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