米国防総省、テレパシー部隊を5年以内での創設を構想か

ミリタリーブログサポートチーム

2012年04月09日 18:56

米国防総省が、兵士間での意思疎通をテレパシーによって実現する構想を計画中。5年以内での戦場投入が予定されている。

英紙 Daily Telegraph によると、米陸軍では戦場で兵士間の意思疎通をテレパシーによって図るためのヘルメットに巨額の投資をおこなっている。一見 SF小説のようなこの技術は、兵士が頭に描いた単語、言葉が会話として発せられる事前に、信号となりヘルメットの電極を通じて拾い上げられる。

1958年 に設立されて以来、DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency : 米国防総省国防高等研究事業局) では最先端の科学技術として最高機密の下、人の心の中の仕組みを解明すべく熱心な研究が進められてきており、現在 400万ドル という現実的な予算が組まれている。"Silent Talk" (無言の会話) とも呼ばれるこの計画、カリフォルニア大学アーバイン校の研究を中心に、フィラデルフィア、メリーランドの科学者らが共同で研究を行い、戦場で使えるかもしれない "synthetic telepathy" (合成テレパシー) と呼ばれる技術の改善をおこなっている。

2009年 以前にも米軍のテレパシー研究の本格化について報じられており、技術が確立されれば、現在使用されている戦術無線機や軍用の携帯情報端末 (PDA) はおろか、ハンドサインによる意思疎通も不要とされるだけでなく、「敵をこちらの命令に従わせる」ような使い方にも可能性があるとした報告書が発表されている。

Daily Telegraph 2012/04/09
WIRED 2009/05/19
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