米国防総省、デュアルフォーカスのコンタクトレンズを試験

ミリタリーブログサポートチーム

2012年04月20日 11:24



英国 BBC が報じたところによると、Pentagon (米国国防総省) が "iOptik™" と呼ばれるシステムのデュアルフォーカス・コンタクトレンズのプロトタイプを発注した。

iOptik のデベロッパーを務める Innovega社 によると、iOptik の主な特徴としては、メガネを掛ける必要もなく、正常な視力に影響を与えることもなく視野を広げることができる点にある、としている。着用者は iOptik レンズが持つ視野の拡張機能によって、通常の距離で実際のオブジェクト表示と同じように、視界のすぐそこにある超小型表示装置として活用することができる。コンタクトレンズとなっているため、従来のようなビデオ・アイウェアを通し、大きな光学機器をマウントさせる必要も無い。

4月初旬、Innovega社 は デュアルフォーカス・コンタクトレンズのプロトタイプ提供について DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency : 米国防高等研究計画局) と契約を結んだことが報じられている。

また Innovega社 では、この技術の民間向けライセンス販売についても期待を寄せている。レンズはまだ FDA (Food and Drug Administration : 米国食品医薬品局) の承認審査方式の一端として、臨床試験を通す段階にあるとしながらも、2014年末 の民間向け利用に自信をみせている。

Innovega Inc.
BBC News 2012/04/12
Photo: Innovega Inc.

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