イラン、米軍ハイジャック・ステルス無人機のコピー製造を開始

ミリタリーブログサポートチーム

2012年04月24日 12:04

2011年12月、記憶にもまだ新しい イランによる米軍最新鋭ステルス無人機 RQ-170 Sentinel "ハイジャック事件" が報じられた。ほぼ無傷の状態で捕獲された最新軍事技術の結晶がイランの手で解析作業が進められている。

イラン革命防衛隊 (IRGC : Iranian Revolutionary Guards Corps) 航空部門司令官の Amir Ali Hajizadeh 大将は 22日、国営テレビの放送で RQ-170 の技術を解析、コピー機の製造を開始することを明らかにした。

近い将来の世界のミリタリーバランスを変える可能性があるとも言われるこの事件は、高度なアビオニクス技術だけでなく、世界で最も信頼性が高く、優れているとされる米軍の持つステルス技術がイランへ流出する可能性について懸念が集まる。
技術の流出がされれば、現在イランと核開発問題で軍事衝突が懸念されているイスラエルの防空網を脅かす存在となるだけでなく、中国やロシアへ技術転用されることも考えられ、日本も無関係の話題ではなくなってくる。

Defense News 2012/04/22
Space Daily 2012/04/22
Russia Today 2012/04/22
Photo: Captured US RQ-170 drone (AFP Photo / Atta Kenare) via Russia Today

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