Talibanが初の無人機を運用?
アフガニスタン南部の ヘルマンド州 (Helmand province) Nar-e-Seraj 地区で 19日、アフガニスタン当局により、ケシや小火器、弾薬、その他 IED (Improvised Explosive Device : 簡易爆発物) 製造に関連する素材と共に押収、小型のドローンが含まれていたことが報じられた。
ヘルマンド州当局のメディアセンターが撮影した小型のドローンは、遠隔操作を可能とする無人飛行機で、Taliban (タリバン) によって運用されたものではないかと考えられている。
写真のみの情報として報じられている限りでは、その大きさから短距離レンジでの偵察任務に利用し、写真ではハッキリとしないものの、カメラの搭載も可能と推測されている、とのこと。
英国 王立航空協会 (RAES : Royal Aeronautical Society) の Tim Robinson氏 によると「新規設計されたものというよりは、NATO (North Atlantic Treaty Organization : 北大西洋条約機構) の UAV (Unmanned Aerial Vehicle : 無人航空機) を模倣したもののように見える」とし、とりわけ Lockheed Martin社製 の UAV "Desert Hawk" と酷似している、と報じられている。
現在までに Taliban による無人機の使用を示す写真の流出は報告されていない。米軍を中心とした無人機での偵察や攻撃によって多くの損失を出していると言われる Taliban 。無人機の活用を模索し、現時点では初歩的な構成にとどまるも、その運用の可能性は否定できない、ともされている。
The Avioationist via Defense Tech 2012/05/21
Photo : Helmand Governor's Media Center
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