UCバークレー、ゴキブリの行動様式に倣ったロボットを研究

ミリタリーブログサポートチーム

2012年06月11日 15:36


素早い動きで人間を翻弄し、時には昆虫らしからぬクレバーな逃避ルートを辿り、捕獲者を愚弄しているかのうようにさえ錯覚するゴキブリは、自らの体長のおよそ 50倍 を 1秒間 で移動することが可能。そんなゴキブリの行動様式にならった研究がカリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley) の生物学者の間でおこなわれている。

UC Berkeley では最近、ゴキブリやヤモリがテーブルの上を走り過ぎ去り、机上から落ちそうになる際に、後ろ足がフックのような役割で持ちこたえ、体全体を 180度 ターンさせることで、落下することを防ぎ、身を隠す逃避テクニックを新たに研究。"DASH (Dynamic Autonomous Sprawled Hexapod) ロボット" と名付けたロボットの研究レポートが同校のプレスリリースで発表。同校 統合生物学 Robert J. Full教授 によると「単に走るだけや、登るだけのロボットではなく、今やロボット開発は危険回避に即応できるようチャレンジしている」とのこと。

この研究活動は、NSF (National Science Foundation : 国立科学財団) の資金援助によるもので、NSF の融合的研究のためのトレーニング・グラントである IGERT (Integrative Graduate Education and. Research Traineeship Program : 大学院統合教育研究トレイニーシップ) など、自律センサーロボットの構築を支援する米陸軍 ARL (Army Research Laboratory) のプロジェクトの一部として進められている。

University of California, Berkeley 2012/06/06
gizmag 2012/06/07
Photo from University of California, Berkeley

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