米大統領「地球最後の時まで13分」核戦争開始を判断

ミリタリーブログサポートチーム

2012年07月12日 15:43

冷戦時代を通じて核弾頭搭載の地上ミサイルを配備し続けた米国では、大統領が命令してから 3~4分 で発射する準備ができている。歴代大統領は全てこの手順について手ほどきを受けており、差し迫った脅威に直面した場合、13分 以内で大統領は「核のスイッチ」についての判断をおこなわねばならない。

冷戦終結後 20年 を経て今尚 多数の戦略ミサイルが配備されている中、元米統合参謀本部副議長 James Cartwright 海兵隊大将 (退役) は、自身が主導する米軍の核兵器削減に関するスタディ "Global Zero" において、核戦争の開始を承認するために、24時間 から 72時間 へアラート体制の緩和を提唱した。

一方、米戦略軍 (USSTRATCOM : US Strategic Command) 司令官の Robert Kehler 大将は「ロシアや中国が武装解除の確証を得ていない中で、国家の安全保障を揺るがしかねない」とし、体制緩和の承認について乗り気ではない。米国とロシアでは、今尚 1,800発 もの核弾頭が実戦配備されている。

The Washington Post 2012/07/08
The Voice of Russia 2012/07/11
Photo from Air University official website.
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