防弾素材の「デュポン」、韓国企業との知財紛争で「完勝」

ミリタリーブログサポートチーム

2012年09月10日 17:20

米国の化学製品製造販売 "E. I. du Pont de Nemours and Company"「デュポン」(DuPont) は、米国バージニア州の地方裁判所で、韓国の大手繊維メーカー、KOLON Industries, Inc (コーロンインダストリー) を相手に、知的財産権に関する訴訟をおこなっていた。8月30日、同地裁はデュポン社の訴えを全面に採用する判断を下した。 韓国 コーロン社は、9億 1,900万ドル (約 700億円以上) の賠償金の支払いと、先端繊維製品の米国での販売が 20年間 禁止が言い渡された。今回の地裁の判断により、コーロン社の韓国工場は操業停止に追い込まれた。
米連邦裁判所、韓国コーロン インダストリー社に Heracron アラミド繊維の製造を 20年間 停止の差止命令を発行―米国デュポン社が声明を発表 (PDF資料)

訴えは、1973年 にデュポン社が商用化を実現し、その後、世界の軍や警察をはじめ法執行機関等の「防弾素材」として広くわれている "Kevlar" (ケブラー) と類似した「ヘラクロン」なる製品を、コーロン社が元従業員を通じて不正に得た技術情報を使い、商用化したことについて争われていた。

コーロン社は、今回の判決を不服として控訴している。

Bloomberg 2012/08/31
Nikkei Inc. 2012/09/09
KBS WORLD 2012/08/31
Chosun Online 2012/09/05
U.S. Air Force photo by Senior Airman Perry Aston
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