馬匹の形状をした運搬支援ロボットの新たな能力を示す映像が公開

ミリタリーブログサポートチーム

2012年09月11日 10:14


DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency : 米国防総省国防高等研究事業局) は、Boston Dynamics 開発の下、米海兵隊と共に進めている LS3 (Legged Squad Support System) 計画において、最新のデモンストレーター映像を公開した。
戦場で歩兵が背負うことになる荷物は 100ポンド (約 45kg) 以上と試算され、兵士の疲労を軽減すべく無人ロボットによる荷物の運搬支援策が研究されてきた。四足歩行型で馬匹 (ばひつ) の形状をしたこのロボットは分隊支援の為、400ポンド (約 180kg) の荷物の運搬を可能とするだけでなく、分隊で必要とする電源のプラットフォームとして活用することも可能となる。
今年 1月 に公開されたプロトタイプでは、初めて屋外での評価試験に臨んでおり、丘陵地での登坂能力を実証。その後 7月 には、陸軍も参加した改良試験を実施。DARPA では、リーダーと定めた兵士に近付き随行する機能や、任意の迂回、GPS (Global Positioning System : 衛星利用測位システム) で定められた座標への到達といった半自律的な歩行性能の獲得を目指している。

DARPA 2012/09/10

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