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DuPont「Tensylon」を使った軽量装甲製品
ミリタリーブログサポートチーム
2013年02月20日 11:29
DuPont は中東 Abu Dhabi で開催中の国際防衛展示会
IDEX 2013
(International Defence Exhibition, 2013/2/17-21) において、超高分子量ポリエチレン (UHMWPE : Ultrahigh Molecular Weight Polyethylene) "Tensylon" を使った軽量な装甲製品による新たな範囲を示した。DuPont™ Tensylon™ は、軽量で優れた曲げ弾性率を持ち、背面変形が少ない特性を持つ、コスト効率の高い防弾素材。Tensylon は、多くのゲル紡糸ポリエチレン素材 (Gel-Spun Polyethylene Material) と違って高圧および低圧アプリケーション下での性能のばらつきを持たず、極端な温度条件下での防弾性能の変化が最小限に抑えられているとのこと。そうしたことから爆発成形弾 (EFP : Explosively-Formed Projectile) や IED (Improvised Explosive Device : 簡易爆発物) の脅威に対抗する最先端ソリューションとして、米陸軍
ARL (Army Research Laboratory)
の基本コンポーネントに含まれている。単体製品での利用のみならず複合製品、金属やセラミックの裏打ちとしても利用できるとのことで、DuPont Kevlar との組み合わせも可能。現在までに 2,400 輌の MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) の内張り装甲 (spall liner) に採用されている。2012/7 には、BAE systems からの資産売却で Tensylon High Performance Materials, Inc., を獲得、DuPont 社はこの分野における業界全体の市場規模を 10 億ドルに達すると見込でいる。
Shephard 2013/02/19
DuPont has signed an agreement to acquire the assets of BAE Systems Tensylon High Performance Materials, Inc.,
About DuPont Tensylon
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