米陸軍の次期小銃コンペは18億ドルの無駄遣いと指摘

ミリタリーブログサポートチーム

2013年03月21日 12:17

米陸軍の次期小銃コンペが第二フェーズに入っている中、国防総省の総括監察官 (IG : Inspector General) を務める Lynne Halbrooks 氏は 19日、下院委員会 (House Committee) での報告書 (Committee on Oversight and Government Reform on "Opportunities to Reduce Waste and Improve Efficiency at the Department of Defense and Other Federal Agencies") の中で、総額 18 億ドルの予算を投じておこなう M4 カービンのリプレイスメントが、コストに見合う価値があるのか疑問を呈している。背景には、緊縮財政の中での予算削減や、兵力削減、次期小銃での核となる「射撃精度」(Accuracy) や「信頼性」(Reliability)、「殺傷性」(Lethality = ターゲットに対する「無力化」能力) といったパフォーマンスのパラメーターが定まっていないことが挙げられている。国防総省の計画では、陸軍兵 56 万人 (2011 年時点) の兵力を 2017 年までに 49 万人に削減することが計画されている。監察側は 2 ヶ月以内に国防総省に対して、彼らの考えと勧告内容を詳述した草案を提出予定。

Committee on Oversight and Government Reform 2013/03/19
Bloomberg Businessweek 2013/03/19
Photo Credit : Markus Rauchenberger
Image is for illustration purposes only.

関連記事