UAVを迎撃・破壊、米海軍のレーザー砲が来年に中東へ配備

ミリタリーブログサポートチーム

2013年04月09日 12:06

米海軍は、レーザー砲を搭載する艦艇を 2014 年に中東へ配備する計画を明らかにした。またこれに並行し、USS Dewey (DDG 105) に搭載したレーザー兵器システム (LaWS : Laser Weapon System) のデモンストレーションが成功裏に収まった映像も 4/8 に公開中。開発には 6 年の期間と、4,000 万ドルの費用が投じられたとのこと。中東への配備計画については、開催中の Navy League Sea Air Space Exposition 2013 の席で Matthew Klunder 海軍准将と米海軍海洋システム軍団 (NAVSEA : Naval Sea Systems Command) のチーフエンジニア Tom Eccles 准将が 発言したもの。この米海軍初となる固体 (solid-state) レーザー兵器の配備は、米中央軍 (U.S. Central Command) で洋上基地 (AFSB : Afloat Forward Staging Base) に改装された USS Ponce (ex-LPD-15, AFSB-I) での実装を計画中。背景にはイラン対策が盛り込まれている。開発中のレーザー砲により、艦艇へ近付く小型ボートや無人航空機 (UAV : Unmanned Aerial Vehicle) などの廉価な対艦兵器を迎撃、破壊する構想。Tomahawk 巡航ミサイルの発射 1 発が 140 万ドルに対して、レーザー砲では技術的な革新によって 1 ドル程度に収まる見込みとの試算も。

U.S. Navy 2013/04/08
USNI (U.S. Naval Institute) News 2013/04/08
Danger Room / WIRED 2013/04/08
Russia Today 2013/04/09

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