ミリブロNews
次世代の高速船、韓国製「WIG」インドネシアに初輸出を計画
ミリタリーブログサポートチーム
2013年04月16日 17:49
昨年インドネシア首都・Jacarta で開催された
INDODEFENCE 2012
の席で注目が集まっていた、韓国の
Aron Flying Ship Ltd.
(アロン飛行船舶産業) では、同社の「地面効果翼艇」 (WIG : Wing-in-Ground Effect Craft) をインドネシア海軍と沿岸警備隊 (Coast Guard) 向けに初輸出する計画にあるという。今年 12 月までにイニシャル・オーダーで 2 隻、総額 40 億ウォンが計画されており、最終的には 20 隻の輸出が計画されている由。
泗川 (Sacheon : サチョン) で生産された Aron M50 と呼ばれるモデルでは、5 人乗り商用船を使った公式性能披露会が 4/5 におこなわれ、好評を博したとのこと。このモデルでは、領海侵犯する船舶に対して、小型レーダーやサーマルビジョンなど光学関連のシステムと、対艦用の武装を備えることができるとのこと。最高速度は 200 km/h に達し、航続距離は 800 km に渡るという。
WIG は船であって飛行機ではなく、水面 (地面) のごく近くを飛行することにより生ずる地面効果と、高速前進することによって生ずる相対気流の動圧 (ラム圧) を、翼下面と水面との間に閉じこめることによる揚力によって浮上するシステム。一般的に、航空機や自動車を使った高速の輸送方法と、低速ながらも大量の物資を運搬することができる船舶による水上輸送があるが、地面効果翼艇による輸送は、船舶の大量輸送の利点を生かしながら高速かつ安価な輸送システムの 1 つとして考えられている。
Aron Flying Ship Ltd. 2013/04/08
Numerical Analysis of 3-D WIG Advancing over the Still Water Surface / J-STAGE (Japan Science and Technology Information Aggregator, Electronic)
The Society of Naval Architects of Japan / CiNii
Research for commercialization of WIG / J-STAGE
関連記事
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
台湾が105mm砲搭載の新型装甲車の開発を発表
Share to Facebook
To tweet