Google が Boston Dynamics を買収、軍事産業への参入は?

ミリタリーブログサポートチーム

2013年12月16日 11:16

New York Times によると、軍用向けロボットの開発で知られる Boston Dynamics が、インターネットサービス世界最大手 Google 社の完全子会社となった。1992 年創業の Boston Dynamics は、名門 MIT (Massachusetts Institute of Technology : マサチューセッツ工科大学) からロボティックスと人工知能の研究においてスピンオフ (特定の部門などを独立させて作られた新会社) した企業。DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency : 米国防総省国防高等研究事業局) からの出資を受けて軍用支援ロボットの開発をはじめとしたロボット開発を推進してきた。Google によるロボット新興企業の買収は Android 開発を手掛けた Andy Rubin 氏を筆頭に進められ、既に 7 社の買収がおこなわれている。今回の Boston Dynamics 社買収について、Google は、「買収完了後も Boston Dynamics は既存の軍事契約を継続するが、軍事請負企業になる計画はない」とのこと。ロボット開発への参入については、消費者向けアプリケーションとしてだけでなく、むしろ物流や製造とそれらに関連する事業領域での参画に関心があるとするも、その詳細に不明瞭な点もあり、今後の同社動向について世界の興味が集まる。

New York Times 2013/12/14
IEEE Spectrum 2013/12/14

関連記事