米空軍とロッキード・マーティン社、軌道上の物体を検知するレーダーを建設へ
ロッキード・マーティン社は、地球の周囲を回る人工衛星やスペースデブリ(宇宙ゴミ)を検知するレーダー施設の建設を、米空軍から受注したと発表した。契約額は9億1400万ドル。
このレーダーはマーシャル諸島のクェゼリン環礁に置かれ、2基のSバンド・フェイズド・アレイ・レーダーによって、地球の周囲を回る物体を検知し、他の衛星との衝突が起こらないよう監視する。
米戦略軍では宇宙監視ネットワークと呼ばれる、世界各地にレーダーや光学カメラを設置して軌道上の物体の監視や追跡を行うシステムを運用しており、今回建設されるレーダーもそのネットワークの一部に組み込まれることになる。運用が開始されれば、これまでの約10倍もの数の物体を追跡できるようになるという。
米空軍では1961年に建造された同様のレーダー施設を運用していたが、資金難と老朽化により昨年の9月に廃止された。今回建造されるレーダーは、その代替となるものだ。
Lockheed Martin 2014/06/14
Image is for illustration purposes only.
Text : 鳥嶋真也 - 001
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