200 ワット熱電発電機の実証テストに成功、ブラッドリー戦闘車両で最初の試験導入へ

ミリタリーブログサポートチーム

2014年06月26日 16:20

熱電材料を用いて産業廃熱などの有効利用を可能にする新エネルギーデバイスの開発を手掛ける米国の GMZ Energy, Inc. は、自動車の廃熱回収用に設計された TEG (ThermoElectoric Generator : 熱電発電装置) の実証試験に成功したと発表、設計目標である200 ワットを十分に超える出力を生成した。同社の TEG は、米陸軍の戦車車両研究開発設計センター・TARDEC (Tank Automotive Research, Development and Engineering Center) が資金提供しているもので、排気の際に発生する廃熱を、電気エネルギーへと直接転換する熱電ソリューションの開発によって、オルタネータへーの負荷を減らし、燃料効率を高めることを目的としている。また、熱シグネチャを減らし、エンジン騒音を低減しつつ、排気圧の低下を最小限に抑えることも目指している。米軍では、経済的な燃料効率ソリューションの導入に関心を寄せ、GMZ Energy 社製 TEG の最初の試験導入をブラッドリー歩兵戦闘車 (Bradley Fighting Vehicle) での実施を予定している。同社では、燃料効率改善のために開発している、1,000 ワット TEG におけるモジュラー コンポーネントの 1 つとして位置付けている。

GMZ Energy 2014/06/10
Business Wire (JP) 2014/06/10
DoD photo by Staff Sgt. Shane A. Cuomo, U.S. Air Force. (Released)
Image is for illustration purposes only.

関連記事