インド陸軍、カービン選定の最終トライアルを開始。ARX-160、Colt M4、IWI Galil Ace が候補

ミリタリーブログサポートチーム

2014年07月02日 18:35

軍事情報サイト IHS Jane's によると、インド陸軍がカービン選定の最終トライアルを開始したとのこと。これは IHS Jane's に対してインド防衛産業関係者筋が語ったもので、陸軍向け CQB (Close Quarter Battle : 近接戦闘) 用途に供する 5.56 mm 小銃 44,618 ユニットと、3,300 万発の弾薬取り扱いに及ぶもの。本コンペには Beretta ARX-160、Colt M4、IWI (Israel Weapon Industries) Galil Ace が参加している。7 月末までの期間、陸軍の試験施設にてテストがおこなわれるとしている。コンペ参加の各小銃は、劣悪な環境下での作動実証を確認する為、泥を使ったテストも実施される。2012 年にインド西北部、パキスタンとの隣接にあるラジャスタン (Rajasthan) 砂漠と高温地域で実施されたトライアルにおいては、3 つともに落第となっている。
インド軍では国産の INSAS (Indian National Small Arms System) に満足できず、新たな小銃選定作業を開始した経緯がある。これは、国営の兵器開発局 (DRDO : Defence Research and Development Organisation)、軍需工場局 (OFB : Ordnance Factory Board) により 15 年の歳月と当時の通貨換算で約 11.6 億ドルもの巨費が投じられていた由。INSAS ライフルは一説によると、現在までに 50 万挺が生産されているが、ジャムや低温下でのポリマー製マガジンのヒビ割れ、3 点バースト設定時にも関わらずフルオート射撃になるなどの問題を抱えていた。

IHS Jane's Defence Weekly 2014/06/19
Israel Defense 2014/06/29
About INSAS assault rifle (India) / Modern Firearms
Photo Credit: Staff Sgt. Crista Yazzie U.S. Army, Pacific Public Affairs
Image is for illustration purposes only.

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