英最新鋭空母 HMS クイーン・エリザベスのすべてが 4 分で分かる動画

ミリタリーブログサポートチーム

2014年07月07日 12:14

2014 年 7 月 4 日、エリザベス女王やキャメロン首相臨席の下、英北部スコットランドのロサイス造船所において、英国海軍の最新鋭空母 HMS クイーン・エリザベスの命名式典が行われた。

HMS クイーン・エリザベスは、F-35 戦闘機やヘリコプターなど、計 40 機もの航空機を搭載でき、全長 280 m、全幅 70 m、全高 56 m、排水量 (船の重量) は約 65,000 t、航続距離は 10,000 海里も及ぶなど、英海軍史上最大の艦艇となる。

英国国防省では同日、HMS クイーン・エリザベスの紹介動画を YouTube に公開した。この動画では、美麗なコンピューター・グラフィックスとユニークな表現を使い、この新たな海の女王の魅力を紹介している。

例えば――

・飛行甲板には 470 台以上ものロンドンバスを載せることができる。
・塗装面積は 150 万平方 m、約 370 エーカーに及ぶ。
・船の重量は、現在運用されているインヴィンシブル級空母 HMS イラストリアスの 3 倍以上に匹敵。
・艦内の浄水設備は、1 日当たり 500 t 以上もの真水を生成可能。
・艦内の配電設備は、5,500 戸もの家庭に供給されるとの同じだけの電力を管理できる。
・艦内の発電設備は、110 MW もの電力を生成可能。これはポートシー島 (人口 15 万人ほどの島) で必要とされる電力に匹敵。
・2 基のスクリューは 80 MW もの推力を発生可能。これは 1,000 台の自動車、あるいは 50 両のユーロスターを動かせるだけの力に匹敵。

もっとも興味深いのは、動画の 1 分 10 秒辺りから始まる、船体のどの部分が、英国のどこにあるどの工場で造られ、それがどう組み立てられていくかを示した部分であろう。英国の威信を背負ったこの船が、いかに英国中の力を集結させて造られているかが良く分かる。

HMS クイーン・エリザベスは今後も開発が続けられ、就役は 2017 年に予定されている。また 2 番艦HMSプリンス・オブ・ウェールズも 2020 年頃に就役する予定だ。

defenceheadquarters 2014/07/04
Text : 鳥嶋真也 - 002

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