米陸軍、手のひらサイズの無人偵察ヘリコプターを開発中
2014 年 7 月 21 日、米陸軍はネイティック兵士研究・開発・技術センター (U.S. Army Natick Soldier Research, Development and Engineering Center) において、手のひらサイズの無人偵察ヘリコプターを開発していると発表した。
このシステムはCP-ISR (Cargo Pocket Intelligence, Surveillance and Reconnaissance program)と呼ばれ、戦場などで周囲の状況をリアルタイムの映像で監視することで、兵士の活動に貢献することを目指しているという。
同センターではまず手始めに、米国ですでに市販されている
Prox Dynamics 社のブラック・ホーネットと呼ばれる、手のひらサイズのヘリコプターを改良することで、技術の調査を行っている。ブラック・ホーネットは 3 台のビデオカメラを内臓しており、その撮影データはリアルタイムで伝送することができる。動力は電動モーターで、稼働時間は約 20 分。GPS を使用した遠隔操作が可能だ。
同センターではこのブラック・ホーネットに、米軍基準のデータ・リンク・システムとの互換性を持たせたり、室内や夜間のような明かりの少ないところでも使えるカメラの搭載、また誘導、操縦システムなどを高度化させるなどといった改良を施した。
今年 11 月にも他の研究所らと共同で実験を行い、基礎的な能力の実証を目指すという。
U.S. Army NSRDEC Public Affairs 2014/07/21
Photo : A British Soldier holds Prox Dynamics' PD-100 Black Hornet, a palm-sized miniature helicopter weighing only 16 grams. Researchers with the U.S. Army Natick Soldier Research, Development and Engineering Center are testing the Black Hornet to provide squad-sized small units with organic intelligence, surveillance, and reconnaissance capability.
Text : 鳥嶋真也 - 003
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