最後の C-17 の組み立てが始まる 組み立て工場は 2015 年に閉鎖へ
最後の
C-17 グローブマスターIII の組み立てが、米国カリフォルニア州のロングビーチにあるボーイング社の工場で始まった。地元紙『Press-Telegram』が 7 月 29 日付けで報じた。
この工場ではこれまで 25 年にわたって C-17 の組み立てが行われてきたが、現在組み立てられている 279 号機目を持って生産終了となる。すでにボーイング社は昨年 9 月、米空軍向けの最後の C-17 が引き渡された際に、
2015 年をもってこの工場を閉鎖すると発表している。
C-17 は現在も他国から関心が寄せられているものの、現在組み立て中の 279 号機を含め、10 機が注文のない状態となっているという。
C-17 は 4 基のターボファン・エンジンを持つ輸送機で、強大かつ長距離の輸送能力と、短い距離で離着陸できる能力とを兼ね備えた機体として開発された。その貨物搭載部には、1 両の M1 エイブラムス戦車、あるい 3 両のストライカー装甲車などを搭載することができる。1991 年に初飛行し、1993 年から米空軍をはじめ、英国やオーストラリアなどで運用されている。
Press-Telegram 2014/07/29
U.S. Air Force photo/Tech. Sgt. Shane A. Cuomo
Image is for illustration purposes only.
Text : 鳥嶋真也 - 003
関連記事