サイアルーム社による、安全な道路を指示するレイザーバック・システムの紹介動画

ミリタリーブログサポートチーム

2014年08月21日 17:44

サイアルーム・ライト・テクノロジー社は 18 日、レイザーバックと名付けられた、安全が確保された道路を指示するためのシステムを紹介するビデオをYouTube で公開した。

レイザーバックは、IED (即席爆発装置) が埋められていない、安全が確保された道路上に、化学発光する小さな円盤を一定の間隔で落とし、他の車両に「通っても問題ない」ということを知らせるためのシステムだ。

IED はイラクやアフガニスタンで大きな脅威となり、米軍や英軍ではハンヴィーなどの車両が多数被害に遭ったことから、地雷に強い車両を南アフリカから輸入するといった対処に追われた経験がある。また IED の解体処理に従事する米軍兵を描いた、映画『ハート・ロッカー』も記憶に新しいところだ。

レイザーバックは様々な種類の車両に搭載することができ、また操作は車両の中から小さなコントローラーを使って行うことができる。また使用する場所の条件や、視界レベルに合わせ、投下する間隔を変えることができ、発光色も環境などに応じて 5 色から選ぶことができる。発光する原理は、アイドルのコンサートなどで使われるサイリューム (サイアルームの日本での呼び名でもある) と基本的には同じだ。さらに熱のみを発し、赤外線装置でしか見られないようにすることもできるという。

CyalumeEurope 2014/08/18
Text : 鳥嶋真也 - 003

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