中国、空気で膨らむ風船のような無人航空機 (UAV) を展覧会で披露

ミリタリーブログサポートチーム

2014年09月12日 18:04

中国国営の中国新聞社は 9 月 1 日、天津で開催された「2014 年天津国際 UAV & モデル展覧会」 (2014 Tianjin International UAV and Model Exhibition) において、中国企業によって開発された、風船のように空気を入れて膨らませるタイプの無人航空機 (UAV) が披露されたと報じた。

機体は柔軟性を持つ複合材料で作られており、萎ませるとスーツケースに入るぐらいのサイズになるという。最大で 25 kg のカメラなどの機器を搭載でき、高度 4,000 m ほどを飛行することができるとのことだ。

写真を見る限り、胴体や翼はもちろん、エレボンまで風船構造になっており、また動力はラジコン飛行機などに使われているような小さなエンジンが用いられているようだ。

最大の利点は、やはり小さく折り畳めることで持ち運びがしやすくなり、戦場において前線への輸送や展開がしやすいという点であろう。しかし、膨らませて飛行可能な状態になるまでに時間が掛かるという短所を持ち、またおそらく飛行スピードも他のUAVより遅く、また操縦性も良くないはずだ。

また、エンジンが停止したり、操縦ができなくなれば風に流されて明後日の方向に飛んでいってしまうであろうことは想像に難くない。

Ecns.cn 2014/09/01
Text : 鳥嶋真也 - FM201409

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