米海軍海上戦センターの波再現プールに新システム導入 様々な海洋環境を再現可能に
米国のスミソニアン博物館が発行する『Smithsonian Magazine』で、米メリーランド州郊外の海軍海上戦センター (NSWC: Naval Surface Warfare Center) にある、海上を再現できる最先端の巨大プールについての特集記事が公開された。
このプールはサッカー場と同じぐらいの面積を持ち、約 1,200 万ガロン (約 4,500 万リットル) もの水が入っている。そして最近、電子制御によって動かされる 216 枚の板が設置され、7 つの海で起こりうる様々な波を再現できるようになった。これにより、ミニチュアを用いた試験が、より効果的にできるようになったという。
従来このプールに設置されていた波を生成するシステムでは試験に十分とは言えず、実際の海にミニチュアを持ち込んで試験することもあったという。今回の新しいシステムの導入で、これまで何ヶ月も掛かっていた試験が、6 週間ほどで済むようになったとのことだ。
Smithsonian Magazine 2014/08/31
Photo: Ryan Hanyok / U.S. Navy
Text : 鳥嶋真也 - FM201409
関連記事