シコルスキー社、新型軍用ヘリコプター「S-97 レイダー」の試作機を公開

ミリタリーブログサポートチーム

2014年10月14日 15:45

米国のヘリコプター製造大手のシコルスキー (Sikorsky) 社は 10 月 2 日、新型軍用ヘリコプター「S-97 レイダー」(S-97 RAIDER) の試作機を公開した。

レイダーは 2010 年から開発が進められているヘリコプターで、二重反転のメイン・ローターと、尾部に推進用のプロペラを持つ特徴的な外見をしている。これは同社で開発・試験が進められていた X2 と呼ばれる実験機の成果が反映された結果だ。この構造のおかげで、巡航速度は 220 ノット (407km/h) と、従来のヘリコプターの2倍近いスピードを出すことが可能だとされる。
エンジンは MH-60 などにも使われているジェネラル・エレクトリック社製YT706 を搭載。武装航空偵察 (AAS、Armed Aerial Scout) やライト・アサルトなど、多用途ミッションに使用でき、6 人の兵士を搭載したり、また外部武装を装備することもできる。

初飛行は今年中に行われる見込みとのことだ。

同社では米陸軍の OH-58D カイオワ・ウォリアー (Kiowa Warrior) の後継機として同機を提案している。

Sikorsky Aircraft 2014/10/02
Text : 鳥嶋真也 - FM201410

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