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オーストラリア軍、「レーション」の改善に向けた新たな食品加工技術開発の取り組みを始動
ミリタリーブログサポートチーム
2014年11月06日 18:24
オーストラリア国防科学技術機構 (DSTO: Australian Defence Science and Technology Organisation) は、長寿命で貯蔵状態が安定した兵士用の新たな食品加工技術の開発に取り組むことを発表した。
6 ヶ月に渡っておこなわれる本取り組みは、オーストラリア陸軍と食品イノベーションセンター、タスマニア大学、オーストラリア連邦科学産業研究機構 (CSIRO: Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation) らの参画によりおこなわれるもので、その研究開発では「マイクロ波支援熱殺菌 (MATS: Microwave Assisted Thermal Sterilisation) 」と呼ばれる、食品工技術に焦点が当てられている。
現在使用されているレーションでは、栄養価の面では高い評価を持つものの、新鮮さという側面においては不十分であるとされる。新たな取り組みの中では、味や質感、食事の見た目など、作り立ての料理のような状態で提供することが可能になるようだ。
MATS では、915 MHz のマイクロ波による誘電加熱を使うことで、結果的に加熱処理時間を早め、食品の損傷を減らし栄養成分を残すことができるとのこと。
新鮮で高品質のレーションを提供することは、戦場で活躍する兵士の士気を高め、最高のパフォーマンスを引き出すに一役買うことができる他、災害救難や人道支援の場面でも役立つことが期待されている。
DSTO 2014/11/05
About Microwave Assisted Thermal Sterilisation (MATS) / DSTO 2014/09/15
About Microwave Assisted Thermal Sterilization / Lea Mohr - Director Technical Services AmeriQual Group, LLC, Evansville, IN via militaryfood.org 2014/06/03
Photo: Food and Nutrition / DSTO
Image is for illustration purposes only.
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