コルト・ディフェンス社 債務不履行を回避するため投資銀行から7,000万ドルを調達

ミリタリーブログサポートチーム

2014年11月20日 11:07

かねてより財政破綻の危機にあったアメリカの老舗銃器メーカー、コルト・ディフェンス社は、2014年11月18日に投資銀行モルガン・スタンレーから7000万ドル(約82億円)の融資を得ることに成功したと発表した。

コルト社はその期限を1836年に遡るアメリカでも屈指の老舗企業。西部劇の象徴的存在「シングルアクション・アーミー(「ピースメーカー」)」や軍用拳銃「M1911」、そして自動小銃「M16」シリーズなど、アメリカの銃器産業の中心的存在であった。

しかし近年では軍の新規調達契約の不振や、クローンモデルを開発・販売する同業他社との競争もあり業績は低迷。2013年には、民間販売部門であったコルト・マニュファクチュアリング社と合併し経営の効率化を図っていたが、この時点で2億5千万ドルの債務が発生していた。

2014年11月12日に債務不履行の可能性が発表されると、スタンダード&プアーズ社はコルト社の格付けをCCC-に下げ、利付手形相場も上昇、2014年12月末までに償還資金を用意できなければ財政破綻による倒産の恐れもあった。

モルガン・スタンレーから融資を引き出すことに成功したことによってコルト社は「中・長期的目標達成に必要な時間と選択肢ができた」とコメントしている。

Source:Gun Maker Colt Strikes Deal to Avoid Year-End Default - NASDAQ.com
Photo: Colt M1911 | Flickr - Photo Sharing!
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201411
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。

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