ロッキード・マーティン社の U-2 無人機化構想に関する Aviation Week 誌の論考

ミリタリーブログサポートチーム

2014年12月02日 11:51

航空宇宙専門誌 Aviation Week & Space Technology は 11 月 24 日、ロッキード・マーティン社が進める U-2 Dragon Lady 偵察機の無人機化構想についてまとめた論考を掲載した。

現在米国議会では、高高度偵察機をすべてノースロップ・グラマン社製の RQ-4B グローバルホークにする動きがあるというが、ロッキード・マーティン社では無人機化した U-2 を投入することを計画しているという。

U-2 とグローバル・ホークと比べた際、U-2 の方がペイロード搭載量が多く、飛行高度も、グローバル・ホークの 6 万フィートに比べて、U-2 は 7 万フィートまで飛べるという利点もある。

一方、飛行可能時間では、グローバル・ホークの 24 時間以上に対して、U-2 はパイロットの体力の問題から最大 12 時間に制限されている。また与圧服が必要であったり、操縦が難しいという問題もある。

そこで U-2 を有人でも無人でも、必要に応じて自由に飛ばせるようにすることが計画されているという。改造は比較的簡単であり、またグローバル・ホークよりも安く配備できるともいわれている。

ロッキード・マーティン社はすでに初期設計を完了しているというが、実際にこの U-2 が選ばれるかどうかは分からないという。

Aviation Week 2014/11/24
U.S. Air Force photo by Master Sgt. Rose Reynolds
Text: 鳥嶋真也 - FM201412

関連記事