洋上オペレーション・海賊対策、BMS 非致死性レーザー・ダズラーシステム「SMU-100」

ミリタリーブログサポートチーム

2014年12月09日 14:47

防衛産業ニュースを扱う Shephard によると、英ロンドンのウエスト・ケンジントンにある見本市会場「オリンピア」で、12 月 2 日 (火)、3 日 (水) の会期に開催された Transport Security Expo 2014 の席で、民間セキュリティー会社 Britannia Maritime Security (BMS) 社が非致死性 (non-lethal) のレーザーシステムを展示した。

「SMU-100」と呼ばれるこのレーザー・ダズラーシステム (laser dazzler systems) は、過去にも展示された実績のあるもので、元・英海兵隊員 Paul Kerr 氏によりシステム設計がおこなわれている。

一般的な軍用ライフルでの弾丸発射の代わりにレーザーが射出されるもので、最大で 1 キロメートル先のヒトに対して有効で、無力化せしめることが可能とのこと。洋上における海賊対策などの任務の際に使用することを想定したもので、接近してくる脅威に対して、武装要員による致死力の高い武器の使用を不要とすることができる。

100 ~ 500 メートルの距離では 4 メートル四方の強烈な「光の壁」となり、接近する海賊などの悪党に一時的な失明を引き起こし (cause temporary blindness)、方向感覚を奪う (disorientation) ことができる他、吐き気 (nausea) を誘発させるとのこと。

SMU-100 は既に英国をはじめ、米国など幾つかの潜在的カスタマーによって評価がおこなわれている。

Shephard 2014/12/03
About SMU-100 Dazzler / BMS

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