IEDの爆発から負傷者を守り続けた米海軍の衛生兵が海軍十字章を受章
2014年11月25日、自身の危険も顧みず仲間を助けた海軍の衛生兵、ジャスティン・ウィルソン上等兵曹に海軍十字章が授与された。同時に海兵特殊作戦コマンド(MARSOC)第1大隊の爆発物処理班、MARSOCのニコラス・スプロフトソフ二等軍曹と同所属の軍用犬のハンドラー、クリストファー・ディアズ二等軍曹にVデバイスつき銅星章が授与された。
ウィルソン上等兵曹らはアフガニスタンでMARSOCのチーム8113に帯同していた。2011年9月28日、ヘルマンド州で地元警察が管理する検問所にしかけられたIED(簡易爆発物)を処理するため、スプロフトソフ二等軍曹と共に向かったが、作業を開始してまもなくIEDは爆発、スプロフトソフ二等軍曹は死亡した。
ウィルソン上等兵曹は爆発のショックで意識が混濁する中、ディアズ二等軍曹とともに周囲の負傷者を安全な場所に移動させた。そして第2のIEDが爆発し、ディアズ二等軍曹も死亡するなど混乱した状況の中、ウィルソン上等兵曹は周りの隊員の安全を確保しつづけ、そして自分への応急処置は一番最後に行ったとされる。この勇気ある行いに対して、ウィルソン上等兵曹には海軍十字章が、ディアズ二等軍曹にはVデバイスつき銅星章が授与された。
またスプロフトソフ二等軍曹については、2011年5月、複数方向から射撃される中、周囲のIEDを解除しつつ仲間をリードし脱出させた功績を讃えてVデバイスつき銅星章が授与された。
海軍十字章は海軍第2位の勲章で、MARSOC付き衛生兵が授与するのはこれが初めて。銅星章は個人の功績を称えるもので「Vデバイスつき」は特に戦闘中の勇敢な行為を賞して授与される。
Source:
MARSOC corpsman to get Navy Cross for braving bombs to save Marines
U.S. Marine Corps Photo by Sgt. Scott A. Achtemeier / Released
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201412
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
関連記事