ロッキード・マーティン社、レーザー兵器で 1.6 Km 離れたトラックのエンジンを破壊

ミリタリーブログサポートチーム

2015年03月06日 17:03

ロッキード・マーティン社は 3 月 3 日、同社が開発中のレーザー兵器システムのデモンストレーションとして、エンジンやタイヤが回っている状態の小型トラックのボンネットにレーザーを照射し、エンジンを停止させるという試験を行ったと発表した。
この試験に使われたのは Advanced Test High Energy Asset の頭文字をとって「ATHENA」と名付けられたシステムで、同社が開発している 30 kW 級の ADAM (Area Defense Anti-Munitions) レーザー兵器システムをベースとしているとのことである。レーザーの仕組みには、光ファイバーを使って光を増幅させるファイバー・レーザーが使用されている。

エンジンとタイヤを動かした状態の小型トラックに向け、1 マイル (約 1.6 km) 以上離れた場所からレーザーを発射、そしてそのレーザーは数秒でエンジン・マニホールドを貫通し、エンジンを破壊して、停止させたという。

このデモンストレーションは、30 kW 級のファイバー・レーザー兵器システムの試作機にとっての最初のフィールド・テストとなり、各種評価が行われたという。

Lockheed Martin 2015/03/03
hoto: Lockheed Martin.
Text: 鳥嶋真也 - FM201503
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