映画「トップガン」でも登場した米海軍の空母 USS「レンジャー」 が解体のため曳航
退役した米海軍の空母 USS「レンジャー」(USS Ranger (CV-61) ) が 3 月 5 日、解体のため、米ワシントン州ブレマートンのキトサップ海軍基地から、テキサス州のブラウンズビルに向けて曳航された。米海軍の公式 YouTube アカウントで 3 月 7 日、その際の映像が公開されている。
BREMERTON, Wash. (March 5, 2015) Decommissioned Forrestal-class aircraft carrier USS Ranger (CV 61) is towed away from Naval Base Kitsap-Bremerton. The Ranger is being towed to Brownsville, Texas, for dismantling. (U.S. Navy Photo by Mass Communication Specialist Seaman Andre T. Richard/ Released)
USSレンジャーは、4隻が建造されたフォレスタル級航空母艦の3番艦として、1957 年 8 月 10 日に就役した。航空機の発着艦を効率よくするためのアングルド・デッキを、建造段階から採用した初めての空母でもある(なお、直線式甲板から改装された例としては、1952年のタイコンデロガ級航空母艦 8 番艦「USSアンティータム」が米海軍初である)。
USS レンジャーは大西洋、太平洋などに展開し、ヴェトナム戦争にも参加、また後年はインド洋やペルシャ湾などにも展開した。
また映画の撮影に使われたことでも有名で、『トップガン』(Top Gun) や『イントルーダー 怒りの翼』(Flight of the Intruder)、また先ごろ亡くなったレナード・ニモイ氏が監督・出演した『スタートレックIV 故郷への長い道』(Star Trek IV: The Voyage Home) では、20 世紀の原子力空母 USS エンタープライズ号の役を演じている。
USS レンジャーは 1993 年 7 月 10 日に退役し、その後米ワシントン州ブレマートンのキトサップ海軍基地に保管されていたが、このたび解体されることが決まり、テキサス州のブラウンズビルに向けて曳航された。
U.S. Navy 2015/03/07
Photo: U.S. Pacific Fleet official Flickr
Text: 鳥嶋真也 - FM201503
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