トルコ、「アルタイ」戦車のエンジンを国内メーカーで開発へ

ミリタリーブログサポートチーム

2015年03月30日 14:57


Photo: MBT Altay / Otokar
Defense News は 3 月 24 日、トルコの次世代主力戦車「アルタイ」(Altay) のパワー・パック (エンジン) について、トルコ国内のエンジン・メーカーが開発することが決定したと報じた。
契約先は TUMOSAN 社で、契約額は 2 億 0635 万米ドル (約 246 億円) とされる。TUMOSAN 社は 1975 年に設立され、主にディーゼル・エンジンやトラクターを製造している。


Photo: K2 MBT / Hyundai Rotem

アルタイはトルコ陸軍の次期主力戦車になる車輌で、トルコのオトカ社が中心となって開発が進められている。アルタイの開発には韓国が協力しており、韓国の国産主力戦車「K2」(愛称「黒豹」)の技術が投じられている。K2 は韓国が国産エンジンの開発に難航したことで、初期の量産車輌にはドイツ製エンジンを搭載することになったが、アルタイ戦車もまた、試作車と量産車の第 1、第 2 ロットにはドイツ製のエンジンが搭載されることになった。


Photo: MBT Altay / Otokar
トルコでは第 3 ロット分から国産エンジンを搭載することを目指し、検討を続けていた。なお一時期、日本の三菱重工と共同開発するという話もあったが、2014 年 3 月に交渉は凍結されている。トルコは同エンジンを積んだアルタイを諸外国に輸出する計画を持っており、三菱重工は戦争の火種になることや、技術の流出や拡散を危惧したと伝えられている。

アルタイは 250 輌がトルコ陸軍に配備されることになっている。

Defense News 2015/03/24
Text: 鳥嶋真也 - FM201504
関連記事