米陸軍、魚の「ウロコ」に着想を得た新型ボディーアーマーの開発に資金提供

ミリタリーブログサポートチーム

2015年04月09日 19:26


Photo: Arapaima leptosoma via Wikimedia Commons
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米国の週刊誌 Newsweek によると、魚の「ウロコ」(fish scales) に着想を得た新型のボディーアーマー開発が米陸軍の資金提供によって進められているとのこと。

この生物模倣技術の開発は、マサチューセッツ工科大学とイスラエル工科大学の研究者らにより進められており、3D プリンターを使ってそのプロトタイプを試作。試作モデルでは、魚のウロコと同様に折り重なるような仕組みを再現している。
素材の秘密は、柔らかくフレキシブルな皮膚組織の上に、硬いウロコが重層した構造にあるとのこと。実験では、僅かながらフレキシブル性が失われたものの、貫通性への対抗能力が 40 倍と大幅に向上することが見込まれている。今後は、弾丸や高速の飛翔体を使った防弾性能の実証実験がおこなわれる見込み。

魚のウロコに発想を得た防弾ベストの構想は以前からあり、イランもその開発に乗り出している。
イラン、魚の「ウロコ」に発想を得た新型防弾ベストを開発

Photo Credit: Sgt. Alex Snyder
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米軍をはじめ各国の軍や法執行機関では、主に 1960 年代に開発されたケブラー (Kevlar) 製のボディーアーマーを採用している。

Newsweek 2015/04/07
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