米下院軍事委員、A-10 攻撃機の退役を止めることを 2 年連続で提案 = Defense News
Defense News は 4 月 27 日、米下院軍事委員 (HASC) が、A-10 攻撃機の退役を止めることを 2 年連続で提案していると報じた。
これは 27 日に Mac Thornberry 議員によってリリースされた、2016 会計年度の国防授権法案 (National Defense Authorization Act, NDAA) から明らかになったものである。
現在米空軍は、維持費が高いことなどを理由に A-10 を退役させることを計画しているが、議員側は引き続き運用することを望んでいる。
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今回リリースされたレポートでは、これまでの Thornberry 議員側のやり方が間違っていたとし、A-10 にかかわる人員を守り、また A-10 を保存し、改良するために、具体的な出資について記されている。金額は 6 億 8270 万ドルだという。
A-10 は現在、F-35 の導入やコスト削減の動きに伴い、退役させる方向で準備が進められているが、米議会などからの反対を受けている。また米陸軍や海兵隊など、近接航空支援を受ける側の現場から A-10 の評価は高く、現在もイスラム過激派組織 ISIL に対する作戦中の実に 11 % を A-10 のミッションが占めている。またさらに A-10 引退後の近接航空支援は F-15E や F-16、そして F-35 が担うことが予定されているが、これらの機体は、特に F-35 を筆頭に、A-10 と比べると運用コストが非常に高いことが問題視されている。
Defense News 2015/04/27
Text: 鳥嶋真也 - FM201505
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