2015年05月15日 19:30
軽機関銃。歩兵部隊にとっては必要不可欠な支援武器で班クラスで必ず誰かが持つことになる。弾薬はベルトリンクで繋がれ銃も連射前提であるので小銃よりは重い。
今から約20年前、筆者は陸上自衛隊の教育期間中に機関銃手に抜擢され、あのクソ重たい住友製62式7.62mm機関銃を持って演習場を走り、初の射撃訓練では相次ぐ作動不良を起し、なんとボルトグループにヒビがあったという実話で機関銃はいまでも嫌いな銃器の一つ。(ボルト交換後も指きり次第で装弾不良を起す何とも男らしい武器)
Photo: 62式7.62mm機関銃 / 陸上自衛隊公式 Flickr
[口径]7.62mm
[全長]約1,200mm
[銃身長]600mm(消炎器とも)
[重量]約10.7kg(二脚架付)
[給弾方式]ベルト給弾
[製作]住友重機械工業
後にファッブリックナショナルのライセンス生産のミニミを見て、軽快で射撃音も軽いあの機関銃を恨んだ。それ程、長期に亘ると負担が多いのだ。同型機関銃は日本との同盟国を中心に今も多く使われている。やはり射手の共通の悩みはその重量であろう。
口径は5.56ミリ。弾薬はフルポリマー合成樹脂で製作され、弾薬は従来の半分の重量とサイズが縮小されている。弾頭が飛び出していないのがユニークで、空薬莢は次の新しい弾薬が押し出して排莢する。外観はがん具の薬莢の様にも見える。
この新しい弾薬を使用する軽機関銃を米軍は「CT LMG / Cased Telescoped Light Machine Gun」と呼び研究開発を行ってきた。