ボーイング、A-10 攻撃機の輸出を米政府へ提案
米空軍が A-10 Thunderbolt II 攻撃機の退役を計画する中、メーカーが国際販売を政府に持ち掛けている模様。
これは、米航空専門誌 Flightglobal が 20 日に報じたもので、提案しているメーカーはボーイング社とのこと。同社は、A-10 攻撃機の耐用年数拡張を目的に、改修翼 (re-winging) 計画を手掛けている。
ボーイング社がテキサス州サンアントニオで開催したメディアイベントの席で、同社でチーフエンジニアを務める Paul Cejas 氏が明かしたとのこと。「特定のカスタマーは無いものの、早期に議論を始める」「政府が他国の軍への販売に同意した場合、当社は大きな関心を持つ」としている。
現在、米軍以外で A-10 の運用は無いことから、実現されれば初の輸出事例となる。
地上攻撃、近接航空支援 (CAS:Close Air Support) の傑作機として、活躍してきた A-10 攻撃機。米空軍は F-35 導入やコスト削減に伴い、退役させる方向で準備を進めているが、米議会は A-10 擁護を固持しており、陸軍や海兵隊など、近接航空支援を受ける側の現場からも A-10 の評価は高い。
また、最近では映画俳優のチャック・ノリス (Chuck Norris) 氏が「我らの部隊を守れ! A-10 サンダーボルトを守れ! (Save our troops! Save the A-10 Thunderbolt!) 」と呼びかけをおこなったことが話題となっている。
Flightglobal 2015/05/20
AIN online 2015/05/20
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