オランダ空軍 F-16 パイロット、IS 攻撃ミッションで B&T MP9 短機関銃を装備

ミリタリーブログサポートチーム

2015年05月21日 19:28


B&T MP9 Submachine Gun
オランダ空軍が現在参加している対ISIS攻撃ミッションにおいて、同軍の F16 に搭乗するパイロットが B&T MP9 を装備していると、オランダのニュースサイト:NOS が報じている。


B&T MP9 Submachine Gun
記事によると、パイロットは今まで標準装備である Glock G17 を携帯していたが、搭乗時に邪魔にならずホルスターに収まるサイズのマシンピストル B&T MP9(30発マガジン)を、オランダ防衛省の指示により装備させたようだ。

これは、今年始めに世界的ニュースとなった“ヨルダンパイロット捕虜問題”を鑑み、緊急脱出後の対抗手段がピストルでは心もとないとの判断であろう。
B&T MP9 Submachine Gun
Barrel length:130 mm
Caliber:9mm x 19 NATO
Firing mode:Single Fire, Automatic
Kinetic energy:550 J
Length max:523 mm (303 mm with Stock folded)
Light module:Sold separately
Locking system:Rotating Barrel Locking System
Muzzle Velocity:400 m/s (NATO 124 grs)
Part number:BT-30104
Rate of fire:900 Rds/Min (approx.)
Stock:Folding Polymer Stock
Weight:1.4 kg w/o Magazine
B&T MP9 は、オーストリアのシュタイヤー社が開発した Steyr TMP をベースとしたマイナーチェンジモデルである。
2001年にシュタイヤー社が、スイスのブリュッガー&トーメ(B&T)社に全権利を売却し、TMP には無かったフォールディングストックとピカティニー・レールが追加され、トリガーセフティ構造に改良されている。
フルオートとバーティカル・フォアグリップを廃した Steyr SPP も同様の改良が施され、B&T TP9 として販売されているが、民間向けのフルオートなし / 法執行機関向けのフルオートありの2種類が存在する。

NOS 2015/04/25
Text: 弓削島一樹 - FM201505
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