透視能力の実現へ? DARPA、新しいイメージング技術のため光子からデータ抽出を模索
米連邦事業機会 (FBO: Federal Business Opportunities) のウェブサイトに 11 日、新たな革命的イメージング技術の開発を模索するための提案要求が発出された。
これは DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency: 米国防総省国防高等研究事業局) が主導しておこなう「REVEAL (Revolutionary Enhancement of Visibility by Exploiting Active Light-fields) 」計画に則したもので、従来のカメラ機材やヒトの目でも感知できなかったものを、光の粒子 (photon) に含まれる膨大な情報の中から必要なデータを引き出して役立てるという主旨のもの。
理論的枠組みの開発を狙った今回の DARPA の計画について、ロシアのスプートニク紙は「X線ビジョン?」「DARPA は米軍の兵士が壁を透けて見えるようにしたい」と題して本件を紹介している。
また同紙では「プロジェクトは提案を求めているような極めて初期の段階であり、どのようなハードウェアとして実現するのか、ゴーグル形式の装備となるのか?などはまだ方向性が見えていない」ともしている。
このサイエンスフィクションのような革命的装備を付けた兵士の場合、最終的には自身の居場所を物理的に移動することなく、敵に関連する情報をキャッチできるようになるという。そこには、従来では感知できなかった敵の居場所だけでなく、放射線・生物化学兵器の有無さえも含まれ、敵脅威の存在に関連する様々な情報が含まれる可能性がある。
プロジェクトは現在、実験室での重要な概念や手法の検証をおこなう第 1 フェーズと、現実的な照明条件の下で完全な 3D シーンの再構成を評価し、一般的な理論枠組みの開発を目的とする第 2 フェーズとに分別されている。これらは各 24 ヶ月ずつのセグメントで設定されている。
FBO 2015/05/11
DARPA 2015/05/22
Sputnik 2015/05/28
Executive Gov 2015/05/26
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