2015年06月03日 13:36
昨年 6 月に始まった IS (Islamic State: イスラム国) による攻勢で、イラク北部にある同国第 2 の都市モスル (Mosul) が陥落。イラクのハイダル・アバディ (Haider al-Abadi) 首相は 5 月 31 日、その際にイラク治安部隊が合せて 2,300 輌に及ぶ軍用車両ハンビー (Humvee) を失ったことを明らかにした。
それによると、IS に対する損失はハンビーだけでは無く、40 輌の M1A1 Abrams 戦車の他、機関銃 74,000 挺とそれに使用される膨大な数量の弾薬、そして M198 155mm 牽引式榴弾砲 × 52 門・・・と、明らかになっているだけでも膨大で、その多くが IS 側の手に落ちていると言う。
これらの出所は米国であり、先述のロイター通信によれば、2011 年に始まった米軍のイラク撤退に際し、大量の物資が充てられていたことが示されている。この他、同通信では、米国が最近イラクへ、M1A1 Abrams 戦車 × 175 輌と戦車用の弾薬 55,000 発の他、総額 6 億ドルに及ぶ榴弾砲とトラック、7 億ドル相当のヘルファイヤーミサイルと 2,000 挺の AT-4 対戦車ロケットの移管を進めていたことも併せて記されている。