2015年06月11日 20:18
1980 年に起きた駐英イラン大使館占拠事件で、英雄的な活躍でその襲撃作戦を成功に導いた英陸軍特殊部隊 SAS (Special Air Service, 特殊空挺部隊) 元隊員の 1 人、Bob Curry 氏がメダルやベレー帽などを近くオークションに出品する。
SAS assault on the Iranian embassy
1980 年 4 月 30 日午前 11 時半、首都ロンドンにあるイラン大使館が、DRFLA (Democratic Revolutionary Front for the Liberation of Arabistan) を名乗る 6 名の反ホメイニ派イラン人テロリストにより占拠される事件が発生した。死者 2 名、負傷者 2 名の犠牲を出すものの、ロンドン警視庁 (Scotland Yard) から指揮委譲された SAS の突入作戦 (Operation Nimrod) により、テロリスト 5 名を殺害、1 名を逮捕して事件は解決している。
Bob Curry 氏は、1953 年イングランド東部ケンブリッジシャー生まれの御年 62 歳。15 歳の時にロイヤル・アングリアン連隊 (Royal Anglian Regiment) に入隊、その後 1979 年に対テロ分野における世界最精鋭特殊部隊の 1 つとして知られる SAS のセレクションをパス。その後、アサルトチームのメンバーとしてそのキャリアを歩んでいる。ニムロッド作戦への参加は Curry 氏が 27 歳の時だった。
そして 2014 年 9 月には、自身の虐待された幼少期から軍入隊、そしてエリート特殊部隊として活躍の場を広げたその半生を振り返る著書「The Psychic Soldier: The true story of one man's psychic journey from childhood to the SAS and beyond...」を発売している。