2015年06月16日 17:38
タクティカル系情報サイト:Soldier Systems Daily に掲載された記事によると、米バージニアビーチで6月4日に開催された世界の法執行機関、防衛、消防や救急サービス機関向けの展示会:Darley Defense Days で、高度な熱管理技術を開発研究するアメリカの RINI Technologies 社が、個人用熱管理システム『 Personal Thermal Management System 』を発表したとのこと。
尚、セントラルフロリダ大学( UCF )のウェブサイトに掲載された2010年のレポート記事には、RINI Technologies 社の社長が同校の卒業生であることと合わせて 『 Personal Thermal Management System 』の構想や概案などが紹介されている。
中東などの砂漠地帯に展開する兵士にとっては暑さも強敵であり、2005年のデータとして熱に関連した症例報告(死亡も含む)が米軍全体で3900例にも及んでいる。地上車両内に限らずヘリコプターなどの航空機内でも過酷な環境を強いられ、エアコンだけでは対応しきれないボディアーマー内を冷却することが懸案となっている。
同様のシステムは以前より各所で研究開発が進められており、Med-Eng 社の「 LCG Cooling Vest 」や、米陸軍ソルジャーシステムセンター Natick の「 Microclimate Cooling System (MCS) 」や「 Light-Weight Environmental Control System (LWECS) 」などがある