新型40mm機関砲システムの契約を結んだイギリス陸軍

ミリタリーブログサポートチーム

2015年07月23日 11:14


Photo: FV510 Warrior Infantry Section Vehicle / Wikimedia Commons
イギリス国防省は、BEAシステム(英)とネクスター(仏)の合弁企業であるCTAインターナショナルとの間で、陸軍の装甲戦闘車両向けのコンパクトな40mm機関砲システムについて契約を交わしたことを発表した。

システムは、「ケースド・テレスコープ・キャノン」と呼ばれるもので、従来の40mm 機関砲よりもコンパクトなのが特徴。サーマルスリーブ(放熱外筒)や自動装填システムを備え、建物の破壊から塹壕陣地の攻撃まで使用できる他、開発中の歩兵戦闘車両や偵察車両にも搭載を可能としている。

Image: Cased Telescoped Ammunition (CTA) / Japan MoD
テレスコープ弾 (CTA: Cased Telescoped Ammunition) は、薬きょう内に弾丸が埋め込まれた構造となっていることから、従来型の弾薬と比べて全長が短くなる。そのために携行性に優れ、保管時の容積効率の向上を図ることや、装填・抽筒での操作時間を短縮できると言った利点を持っている。
今回の新たな機関砲は、精度の高い射撃により、ロジテクスの負担と、新たな空中炸裂弾の能力を向上させることに期待が寄せられている。

UPI 2015/07/02
Text: 友清仁 - FM201507
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