米海軍研究所、透明鉱物「Spinel (尖晶石) 」の軍事利用での可能性を研究

ミリタリーブログサポートチーム

2015年07月29日 12:46


Photo: U.S. Naval Research Laboratory/Jamie Hartman
米海軍研究所 (NRL: U.S. Naval Research Laboratory) で、透明なマテリアルを防護用途として利用するための研究がおこなわれている。

「Spinel (スピネル) = 尖晶石 (せんしょうせき) 」と呼ばれるこの鉱物は「マグネシウム・アルミネート」で、ガラス素材よりも強度が高く、頑丈という特性を持つ。

U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Michael Russell/Released
砂や雨による浸食に耐える厳しい環境下での利用が求められており、軍用途では兵士の顔面を保護するシールドや無人偵察機に搭載するセンサーカメラ、また民生向けではカメラ、スマートフォンでの利用が想定されている。

透明で且つ、高強度・頑丈であることに加えて、スピネルは赤外線を透過させる特性を持っていることから、軍事用途でのイメージングシステムへの活用にも期待されている。

米国防総省が掲げる装甲ウィンドウの基準要求に応えるべく、NRL では昨年に既存の軍用ヴィークルで利用されていスピネルを 50% 強度向上させるナノ結晶化の製造方法を開発している。

UPI 2015/07/28
NRL 2015/04/23
NRL 2014/04/29
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