米海兵隊、拡張現実 (AR) 技術を使った「AITT」システムを初めて実弾射撃訓練に投入
米海軍研究事務所 (ONR: Office of Naval Research) は 8 月 31 日付のリリースで、海兵隊の歩兵将校課程において、実弾射撃訓練の一部として初めて AR 技術によるシステム、「AITT (Augmented Immersive Team Trainer) 」の使用を発表した。
関連記事:
⇒
米海兵隊、海軍研究事務所が開発した拡張現実システムを用いた訓練を試験
AITT は、ラップトップとソフトウェア、バッテリーパック、ヘルメットマウント・ディスプレイ (HMD) により構成される訓練用システム。AITT の利用により、雨天での訓練や、仮想の航空支援を利用することが出来るなど、多種多様なライブ、バーチャル訓練の実施が可能となる。
なお、仮想現実 (VR: Virtual Reality) が完全にコンピューター側で創作された環境下で利用するのに対し、拡張現実 (AR: Augmented Reality) では HMD 越しに映し出された現実ビジュアルの中で、オーバレイさせる仮想オブジェクトの追加にとどまる点で、その仕様の違いを持っている。
AITT プログラムは、ONR の掲げる計画 (Capable Manpower Future Naval Capability) の一部であり、バージニア州にある海兵隊士官訓練の中枢・クアンティコ基地にて、5 年目にして最終仕上げとなる大規模なデモンストレーションがこの 10 月に実施予定。
ONR 2015/08/31
Capable Manpower Future Naval Capability / ONR
関連記事