ハイテク装備満載、英国の防衛企業が描いた未来の軍艦の姿を示すコンセプトアート

ミリタリーブログサポートチーム

2015年09月03日 15:21


Image: The Dreadnought 2050 (T2050) / Startpoint Group
英国の防衛企業 Startpoint Group が、ハイテク装備を満載した未来の軍艦の姿を示すコンセプトアートを発表し話題となっている。

この未来艦は、英国防省からの「非公式」なリクエストにより描かれたもので、高速航行に適した「波浪貫通型三胴船 (wave-piercing trimaran) 」形状を採用。「超ド級 (超弩級) 」の語源ともなった、英海軍のドレッドノート型戦艦に因んで「The Dreadnought 2050 (T2050) 」と名付けられている。

Image: The Dreadnought 2050 (T2050) / Startpoint Group
T2050 は、動力源に水素融合エネルギーまたは静粛性に優れたウォータージェット用電気モーターのタービン駆動を用いることが示されている。また、船殻 (hull) にはグラフェンをコートしたアクリル製を採用することで、波の掻き分けを軽減させる他、艦内のオペレーションルームから船外の様子が透けて見えるようにもなるようだ。

そして艦首には最新の電磁レール砲を武装する他、艦の中央デッキには、敵ミサイルや航空機を撃墜させる高出力レーザー兵器を搭載したクアッドコプターの無人機が繋がれている様子も描かれている。また、艦尾には同時離発着 2 機の無人航空機に対応するデッキの存在も確認できる。


Image: The Dreadnought 2050 (T2050) / Startpoint Group
この他、艦内にある 3D ホログラフィックを使ったオペレーションルームの様子や、水陸両用作戦、機雷掃海用無人機 (UUV) に対応するウェルドック (moon pool) の様子も描かれている。なお、T2050 に搭載する無人機については、必要に応じて 3D プリンターで増産が可能とのこと。

こうした徹底的なシステムの効率化を図ることによって、T2050 ではオペレーションルームに至っては 5 名以下、全体でも船員を 50 ~ 100 名程度に抑えることが可能としている。

Defense One 2015/08/31
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