ドイツ軍、G36 アサルトライフルを 2019 年までにリプレイス選定。HK社は MG5 機関銃の納入遅延トラブルも

ミリタリーブログサポートチーム

2015年09月09日 19:13


Photo: ©Bundeswehr/Kazda
ドイツ国際放送局・ドイチェ・ヴェレ (DW: Deutsche Welle) によると、ドイツ軍が主力アサルトライフル G36 のリプレイスを決定した。

これは、ウルズラ・フォン・デア・ライエン (Ursula von der Leyen) 独国防相が 8 日に確認したもので、それによると「20 年以上に渡ってドイツ陸軍で主力ライフルに座位する G36 を段階的に廃止へ持ち込み、2019 年までに『新世代』へリプレイスする予定」とのこと。

2019 年までにおこなわれる 167,000 挺におよぶ G36 ライフルの後継選定には、欧州各国の事業者を対象としたリプレイス入札が予定されている。

一方の G36 の製造元である Heckler & Koch (H&K) 社ではこれに不服とし、自社の名誉を保全すべく法廷闘争の構えを見せている。

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HK121 / MG5 - Heckler & Koch
また、同じく DW で H&K 社の武器納入について気になる記事が出ていた。

記事では、陸軍で標準仕様となる新型機関銃 HK MG5 の調達が遅れている件について言及しており、陸軍では 2 ヶ月前に指定されていた初期調達分の受け取りができておらず、来年まで受け取りができないだろうとのこと。背景には、何らかの技術的なトラブルを抱えていることが挙げられるも、その原因については開示されていない。

国防省は、12,733 セット、額にして 2 億ユーロ (=約 270 億円) の MG5 を発注していた。

Deutsche Welle 2015/09/08
Deutsche Welle 2015/09/06
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