コルトと FN が米陸軍向け 2 億 1,200 万ドルの M4 / M4A1 カービンの受注獲得。2020 年まで

ミリタリーブログサポートチーム

2015年09月30日 11:49


Photo: U.S. Army
米国防総省は 25 日、コネチカット州ウェスト・ハートフォードのコルト・ディフェンス社とサウスカロライナ州コロンビアの FN アメリカ社が、陸軍向けの M4・M4A1 カービンの納入契約を獲得したことを発表した。契約金額は 2 億 1,200 万ドル (=約 254 億円) で、契約の完了は 5 年後となる 2020 年 9 月 24 日が示されている。

陸軍契約司令部 (ニュージャージー州ピカティニー兵器廠) が契約を請け負っており、契約内容は、定額・一括請負式である「確定価格 (FFP: Fixed Firm Price) 」契約であったことが示されている。これは、契約締結以降、何らかのコスト増が発生した場合であっても、その負担は全て受注者 (納入業者) 側であるコルト・FN 両社が負うことを意味している。

なお、入札はインターネットを通じておこなわれ、6 社が応札したことも併せて示されている。
今回の契約はとりわけ、負債総額 3 億 5,500 万ドル (=約 430 億円) を抱え経営が破綻したコルト社にとっては好機とも考えられるが、国防総省の発表内容では情報が制約されており、総額 2 億 1,200 万ドルの内訳がコルト・FN 両社での均等割りとなるか、または配分がどのような匙加減となるかは、軍側の裁量次第になるとも考えられている。

関連記事:
コルト・ディフェンス (Colt Defence) が経営破綻、負債総額は約 430 億円

また、契約完了が 2020 年となっていることから、当面の間 M4 プラットフォームが揺るぎないことが示されている。

なお、陸軍では現在 M4A1 への全面的な移行と、既成カスタムパーツ (NDI: Non-Development Items) を利用した改修キットで構成する近代化プログラム「M4A1-Plus」計画が同時進行中。

関連記事:
軍用M4自動小銃を民間向けパーツでカスタムする「M4A1-Plus」計画の仕様が公開

U.S. DoD 2015/09/25
Guns.com 2015/09/28
関連記事