中国の新型レーザー兵器がテレビに登場 パパラッチのドローンを撃退する究極の手段

ミリタリーブログサポートチーム

2015年12月03日 19:29


Capture screen: Low Altitude Guard II / CNTV via Popular Science
2015年11月7日のCCTVニュースによると、中国軍は、低高度ガーディアンⅡ(Low Altitude Guardian Ⅱ・・・LAG2)と呼ばれるレーザー兵器を開発し、現在、軍の試験施設で試験中であるという。

このレーザー兵器は、中国物理技術学院および九原区ハイテク装備会社により開発されたもので、アメリカ海兵隊の地上防空探査機器「オンザ・ムーヴ」と同等の大きさで、軽量車両で牽引できる台車で運搬できるものだという。

Ground-Based Air Defense (GBAD) - Directed Energy On-The-Move / ONR
LAG2の砲塔は、ドーム型の格納装置に内蔵され、電子光学センサーにより目標を自動的に認識・追尾し、目標を破壊する。また、地上の車載レーダーともリンクさせることができ、ロケット弾などの高速で飛来する目標にも対応することができるそうである。


Chinese weapons: China test-fires anti-drone laser called the Low-Altitude Guardian
LAG2は、2014年11月に発表された10キロワットのレーザーを発するLAG1の後継機である。先代のLAG1のレーザーの射程は2キロメートルであるが、法執行機関や対テロ部隊のドローン対策用の兵器としてはパワーが足りなかった。

今回、開発されたLAG2は、対衛星レーザーではないが、中国戦術レーザー兵器において対接近/区域拒否戦術の要となるだろう。

Popular Science 2015/11/26
Text: 友清仁 - FM201512
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