ロシア軍の Mi-35M ガンシップがシリア領内で初めて確認
ロシア・トゥデイ(ロシア政府が所有する実質上の国営メディア)が、シリアで空爆任務を行うロシア空軍機を紹介する動画を公開。この動画の中でそれまで確認されていなかったMi-35M武装ヘリが映っていると話題になった。
Mi-35M武装ヘリはMi-24武装ヘリの近代化改修モデルであり、通信能力・夜間攻撃能力などが改良されている。これまでMi-24武装ヘリによる基地周辺の警戒飛行やシリア政府軍の支援に掃射を行う姿が確認されているが、Mi-35M武装ヘリが確認されたのは今回が初めて明らかになった。空港から発進する爆撃機には夜間攻撃能力があるが、Mi-24武装ヘリには無いため、今回新たに投入されているMi-35M武装ヘリによる夜間作戦行動が行われても不思議ではないだろう。
現在ロシア連邦軍は、シリア ラタキア県のバーセル・アサド空港に基地を構え、Su-24・Su-25・Su-34による連日の激しい空爆を行っている。また空港には戦車や数々の防空システムを構えており、電子妨害システムを持ち込み欧米諸国への警戒心をむき出しにしている。空爆任務中のSu-24がトルコ空軍機に撃墜されたのを受け、S-400対空ミサイルを展開させるなど、シリアへの露骨な介入を全世界に見せつけている。
Ruptly TV 2015/12/11
Text: WT83 - FM201512
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